自己自身を嘲笑できる時にこそはじめて、自らの偉大さの絶頂に達する


ブロンズちゃんの書籍紹介 Part9 フリードリヒ・ニーチェ『ツァラトゥストラ』

 

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ツァラトゥストラ (中公文庫) [ ニーチェ ]
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私の真理は恐ろしい、これまでは虚偽が真理と言われていたのだ。

 

私は聖者にはなることを欲しない、未だしも道化者の方が良い。

 

嵐を呼び起こすのは、いとも静かな言葉である。鳩の足もて来たる思想が、世界を導く。

 

我々は皆、真実を恐れている。

 

いかなる行為にも犠牲がある、最善の行為にも、最悪の行為にも。

 

世界に一つの古い妄想がある。その名を善と悪という。この妄想の車輪は、これまで、予言者と占星者をめぐって回転した。

 

多くの者達は死ぬのが遅すぎる。またある者達は、死ぬのが早すぎる。時に適って死ね、この教えは現在はまだ異様に聞こえよう。

 

天才とは、人類を粗野と野蛮から救う為、十字架を背負った者のことである。

 

私は自分に対する裁判官および死刑執行人として滅びる。

 

人間とは狂った想念に囚われた動物である。全く妄想の中で生きている。その程度は、これまでのところ、どんな人間の想像をも超えている。

 

民衆は本当のことも単純なことも好まない。彼らは小説とほら吹きが好きだ。

 

聖なる単純と呼ばれる人を警戒せよ、彼は全ての火刑の薪に木を積みあげた者である。

 

子供達を手なづけようとする者のところへ、子供達が寄ってくるとは限らない。

 

神を描く白痴にこのエピソードがあったような。

 

私は自分の言ったことを忘れる勝手さを許してもらう。なぜ自分と矛盾してはいけないのだ!

 

沈黙の時は終わったのだ。この数週のうちに君の手許に届けられる僕の『ツァラトゥストラ』は、どれほど高く僕の意志が飛翔したかを君に打ち明けることだろう。この小冊子の聖譚めいた性質に惑わされてはいけない。僕の内奥の厳粛さと僕の全哲学が、この簡素な独特の言葉の背後にあるのだ。