哲学を馬鹿にすることこそ、真に哲学することである
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人間は一本の葦に過ぎない。自然の中で最も弱いものである。だがそれは考える葦である。
空間により宇宙は私を包み、一つの点のように飲み込む。思考することにより私が宇宙を包む。
自分の悲惨を知らずに神を知ることは、高慢を生み出す。
神を知らずに悲惨を知ることは、絶望を生み出す。
イエス・キリストを知ることは、その中間をとらせる。
人間は天使でも野獣でもない。そして不幸なことに、天使の真似をしようとして野獣になってしまう。
人間の弱さは、それを知っている人達よりも、それを知らない人達において、ずっとよく現れている。
裁判権は、裁く人の為でなく、裁かれる人の為に与えられている。
最後の幕は血で汚される。劇の他の場面がどれほど美しくても同じだ。終には人々が頭の上に土を投げかけ、それで永久に終わりである。