【民俗学者・詩人】折口信夫(釈迢空) しのぶれど色に出でにけりわが恋はものや思ふと

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死者の書・口ぶえ【電子書籍】[ 折口信夫 ]
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森蘭丸織田信長に愛されたということで、歴史に名が残った。君だって、折口信夫に愛された男として、名前が残ればいいではないか。

 

ひともうまも道ゆきつかれしににけり
たびねかさなるほどのかそけさ

 

天才の飛躍性は、後世の芸論に合う合わぬよりは、まず先代から当代に亘って、社会の行くてに仄めく暗示を掴むことであり、或は又新らしい暗示を世の中に問題として残す力を言うのである。

 

今の世の学者が、あらゆる現象を、単純から複雑に展開してゆくものときめてかかる考え方は、多くの場合まちがった結論に安住することになっている。文学の場合もそうであった。

 

世の中に固定を恐るべきものは、教育家が第一であると致さねばなりません。一歩停まれば、被教育者から殺されるものとの覚悟がいります。だから、常に足を止めることが出来ないのです。

 

神だって人を憎む。寧、神なるが故に憎むと言ってよい。人間の怒りや怨みが、必しも人間の過誤からばかり出ているとは限らない。而も度々、おそらく一生のうちに幾度か、正當な神の裁きが願い出たくなる。