幸徳秋水(こうとくしゅうすい) 民主主義は地獄に進む。物質的に豊かになった。全てのものを犠牲にして。

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帝国主義 岩波文庫 / 幸徳秋水著 【文庫】
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戦争がいったん爆発すると、その結果の勝と敗にかかわらず、つぎにやってくるものは、かならず無限の苦痛と悔恨であろう。真理のために、正義のために、社会・万民の利益と幸福のために、半夜、君の良心に問いたまえ。

 

 

若し今の軍隊と監獄とに使ふだけの費用が初めより教育と衛生と生産業に投し尽されて、其途を得たならば確かに今の刑法なるものは不必要となると、我等は信ずる。

 

 

死刑は最も忌わしく恐るべき者とせられて居る、然し私には単に死の方法としては、病死其他の不自然と甚だ択ぶ所はない、而して其十分な覚悟を為し得ることと、肉体の苦痛を伴わぬこととは他の死に優るとも劣る所はないかと思う。

 

 

彼が火の如き花の如き大文字は、淋漓たる熱血を仏国四千万の驀頭に注ぎ来れる也。

 

 

翻訳で文名を売る位ひズルいことはない、他人の思想で、他人の文章で、左から横に書たものを、右から堅に器械的に引直すだけの労だらう、電話機や、写字生と大して相違する所はない、と語る人がある、少しも翻訳をしたことのない人、殊に外国文を読まぬ人にコンな考へを持つ者が多い。