歴史に残る有名な詩 自らの死で詩をつくる 頑張って作ってどうぞ!!


ブロンズちゃんの書籍紹介 Part116 アルチュール・ランボー『地獄の季節』

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

呪われた詩人たち (ルリユール叢書) [ ポール・ヴェルレーヌ ]
価格:3520円(税込、送料無料) (2020/7/31時点)

楽天で購入

 

 

 

東洋は神のもの
西洋も神のもの
北や南の国も安らっている
神の御手の平和の中に

 

 

そうだ、地球上にただ一人だけでも
心を分かち合う魂があると言える者も歓呼せよ
そしてそれがどうしてもできなかった者は
この輪から泣く泣く立ち去るがよい

 

 

雨戸を大きく開け放つと、ばたばた羽ばたく翼があって
舞い込んだのは神代の昔から来たような大鴉
まるで遠慮も会釈もなく、また一所にとどまらず
だが戸口の上へ飛ぶと、貴人の気品をただよわせ
戸口の真上で女神の胸像に降り立った

 

 

眠らないで、夢みないで。この輝かしい日は、
いついつまでも続かないだろうし、続きえるはずもない。
あなたのようなこの幸福は、
苦しみと涙の暗い幾年月によってあがなわれるのだから。

 

 

深淵の闇から出たか 星空から降りて来たのか?
「宿命」も魅力につられて 犬のように君の裾にまつわる。
でまかせに歓喜と破壊をまき散らす君は、
すべてのものを支配しながら 何ひとつ責めを負わない。

 

 

夜は来たれり 今すべての迸る泉はその声を高む
わが魂もまた迸る泉なり
夜は来たれり 今愛するもののすべての歌は始めて目醒む
わが魂もまた愛するものの歌なり

 

 

もう秋か。―それにしても、何故、永遠の太陽を惜しむのか、俺達はきよらかな光の発見に心ざす身ではないのか、―季節の上に死滅する人々からは遠く離れて。