【共和制ローマの詩人】ルクレティウス 我らは同じ輪の中を巡りてこれを出ずることなし


 

 

 

共和制ローマの詩人であり、哲学者です。


寺田寅彦の『ルクレチウスと科学』を読んで、

 

いつかルクレティウスの本を読もうとしたけど、なかなか時間がとれず今になった。

 

今やっていることは一つの理論を壊すことなのですが、

 

それは知性でも理論でも壊せそうにない。

 

ならば心情で壊すしかない。(ほもは存在自体が不幸だから何も問題ない)

 

安心して、もっと不幸にしてやるよ!(HHEM)

 

……まあ、こんなことやっても何も役に立たないと思います。

 

……ほもにふさわしい生き方ですね(HHEM)。

 

 

死の恐怖はついに人々をして
生命と光明とを厭わしむ。
すなわち彼らは、絶望の余りわれから死に赴く。
しかも、絶望の原因が、その死の恐怖にあるを悟らず。

 

 

まことに、多くの人々は、夜の夢に、
或いはまた病の床に、うなされつつ、
それまで現われざりし罪を洩らすなり。

 

 

言葉を知らざる家畜も、最もおそろしき野獣も、
或いは恐れ或いは悲しみ或いは喜ぶに従いて、
それぞれ異なれる叫び声を発す。

 

 

しかるにもろもろの動物は、
大いなるも小さきも、
また猛獣の子も、難なく生い育つ。
からからと鳴る玩具も、乳母の優しき言葉も用なし。
四季折々の着物もいらず。
武器も、高き壁も、彼らの室を守るに要なし。
何となれば、大地とたゆまざる自然とは、
豊かに彼らの欲するものを与うればなり。

 

 

天も地も海も、それらすべてをあわせても、
広大なる宇宙にくらべれば無にひとし。

 

 

宗教はこれほどに多くの罪を勧めたり

 

 

地球、太陽、月、海、その他すべての存在は、
決して唯一つにはあらずして、その数限りなし。

 

 

かくのごとく、時は歩みつつ、万物の運命を変う。
かつて尊ばれしもの今やさげすみの内に落ち、
別のもの、それに代りて、さげすみの中より出ず。
日ごとに、人々は、ますます新たなるものを求め、
新たなる発見は、あらゆる賞賛を得。
人々の軽々しくそれを信ずること驚くにたえたり。