【全て偉大なものは美しい狂気から生まれる】澁澤龍彦(しぶさわたつひこ) 狂気の道を唯一人歩め

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某漫画では、むっちゃ美形キャラとして扱われています。本人も美形だから、何も問題ないな。
フョードル・ドストエフスキーは、問題あり過ぎると思うんですけど。
アニメでの声優は、中井和哉さんが演じています。公務員として5年間働いてらっしゃったのか。
声のイメージと、全然合わないなあ。(ロロノア・ゾロ、マヨラー侍)

次の一万円札の肖像の渋沢栄一の親戚にあたります。横浜の龍神とは、あまり関係ないです。

 

 

さて、少し真面目な話をすると、澁澤龍彦兄貴の功罪は、闇の歴史、闇の作品を、日本に紹介したことです。
我々が見ているもの、学校で教えられているもの、それは光の歴史です。
例えば、平安時代というと、源氏物語枕草子という華やかな貴族の世界が、大多数の人の頭の中に思い浮かぶと思います。
実際には、貧しく餓死する人々が多数いました。その歴史は、ほとんど残されていません。
光に支配された歴史、光を翳す闇として、澁澤龍彦がこの世界に存在する。
影を産み出すから、光は優しい
「影」をも容赦なく照らし尽くすとき光は・・・・・・「狂気」を帯びる
刃牙道』板垣恵介

 

 

すべてをあからさまにいうことは、いつの時代においても罪だったのである。

 

理性を突破する理性は狂気と見なされる。

 

性とは、詮じつめれば、二元的になった生命の一つの表現形式、としかいえないのではないか。性的結合は、この二元性を克服しようとする一つの方法、単なる一つの方法であって、それ以上でもそれ以下でもないではないか。

 

旧約聖書の族長といえば、彼らはほとんどすべて一夫多妻の放埓な性生活を送り、近親相姦をもあえて辞さず、純潔や禁欲はむしろこれを恥辱とさえ考えていたのである。

 

異教への復帰と裸体の表現、――この二つを教会は極度に怖れていたから、中世美術の規範は、おのずから教訓的、教化的、したがって非美学的なものとならざるを得なかった。