【読書・書籍】日本人が書いた中国についてのお話 臆病な自尊心と尊大な羞恥心
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『山月記』中島敦
『弟子』中島敦
『李陵』中島敦
『悟浄出世』中島敦
『悟浄嘆異』中島敦
『魚玄機』森鴎外
『秦始皇帝』桑原隲蔵
『天地有情』土井晩翠
『麒麟』谷崎潤一郎
『孔子』和辻哲郎
『英雄の器』芥川龍之介
『南京の基督』芥川龍之介
『杜子春』芥川龍之介
『新・水滸伝』吉川英治
『竹青』太宰治
『項羽と劉邦』司馬遼太郎
『屈原』横山大観
『王昭君』菱田春草
『三国志』横山光輝
『ドラゴンボール』鳥山明
『封神演義』藤崎竜
『ふしぎ遊戯』渡瀬悠宇
『天地を喰らうⅡ 諸葛孔明伝』
『恋姫†無双』
『真夏夜淫夢』
李陵は別にありがたいとも気の毒だとも思わなかった。司馬遷とは互いに顔は知っているし挨拶をしたことはあっても、特に交を結んだというほどの間柄ではなかった。むしろ、厭に議論ばかりしてうるさいやつだくらいにしか感じていなかったのである。
自分の聞きたいと望むのは、個人の幸福とか、不動心の確立とかいうことではなくて、自己、および世界の究極の意味についてである
支那四千年の史乘、始皇の前に始皇なく、始皇の後に始皇なし。瞶々者察せず、みだりに惡聲を放ち、耳食の徒隨つて之に和し、終に千古の偉人をして、枉げて桀紂と伍せしむ。豈に哀からずや。
勅命を奉じ、使いの路の途中にて、TDN犬と出くわす。
犬は、躍りかかるかと見えたが、忽ち身を飜して、叢に隠れる。
叢の中から「オナシャス!センセンシャル」と繰返し呟くのが聞える。
その犬の声は、何か聞き憶えがある。
まさか・・・我が友か?