【孤独と自殺】アルトゥル・ショーペンハウアー 幸せを数えたら、あなたはすぐ幸せになれる
世界もしくは人類が、全て無上の幸福に恵まれるためには、
時間というものをぴたりと停止してしまわなければならない。
全ての人間の一生は、全体として通観すると、
一つの悲劇であるが、部分的に眺めると、一つの喜劇である。
良書を読むための条件は、悪書を読まないことである。
虚栄心は人を饒舌にし、自尊心は沈黙にする。
天才は平均的な知性よりは、むしろ狂気に近い。
才人は、誰も射ることのできない的を射る。
天才は、誰にも見えない的を射る。
富は海水のようなものだ。飲めば飲むほどに渇きをおぼえる。名声についても同じである。
人間は、自分の頭脳や心を養うためよりも何千倍も多く、富を得るために心を使っている。
しかし、私達の幸福の為に役立つものは、疑いもなく人間が外に持っているものよりも、内に持っているものなのだ。
人々は閑暇を犠牲にして富裕を得る。だが、富裕は自由な閑暇があってこそはじめて望ましいものとなる。
富裕のために自由な閑暇を犠牲にしなければならないならば、私にとって富裕が何になるだろうか。