彼女は一目で事を悟り、この不思議な会食に素直に順応した様であった。
ブロンズちゃんの書籍紹介 Part23 岡潔 小林秀雄『人間の建設』
口に出せば嘘としか言えない様な真実があるかも知れぬ、
滑稽となって現れる他はない様な絶望もあるかも知れぬ。
人間は他人を説得しようなどと思わぬ人間にしか、
決して本当には説得されないものである。
命という大問題を上手に解こうとしてはならない、
命のほうから答えてくれるように、命にうまく質問せよ。
人間に何かが足りないから悲劇は起こるのではない。
何かが在り過ぎるから悲劇が起こるのだ。
自分が知っていることを教えるのが退屈でたまらなくなったから、
知らないことを教えることにする。
教師が自分のよく知らないことを教えていけない理由はないだろう。